女児引退願望

我ながら、私の我儘さには心底呆れる。

私の欲しいものは何でも手に入れた。私は恵まれている。

誕生日やクリスマスは欲しいものを好きなだけ買ってもらえた。20になった今でもSwitchが貰える。

ただ、どれもこれも無条件ではなく、親と誓いをたてたり定期テスト学年10位以内をキープしたりなど、条件付きのものが多かった。それでも手に入れた。

軽音部大会でのグランプリも、仲間との頑張りやセンスで手に入れられた。私の勇気を振り絞ったアクションから実った恋もある。

考えてみれば、努力が報われ手に入ったケースが多い。それを知っていた私は、昔から少しだけ大人だったのかもしれない。

ただ、時に私はバッドに入り幼児退行する。何でも思い通りにならないと気が済まないのだ。自分の利益を優先してしまう、わがままプリンセス状態だ。

「自分が寂しいから、相手が忙しくて会えない日でも会いたい、何としてでも会いたい」となってしまった。なんと愚かなことだ、普段なら「そっか〜がんばれ〜」となるところだが。

最近の私はとかくバッドに入りやすい。ありえんストレスと季節の変わり目のせいにしている。するな。バッドに入るととにかく自分を甘やかす。おかげさまで更に太った。いい加減にしてくれ。

普段から自分のことが第一な私がバッドに入ると、「私、可哀想…」と急な悲劇のヒロインになる。あとで冷静になってキモすぎて絶望する。よく悪口を言っている時の顔は醜いと言うが、いや、個人的にこうして幼児退行からの我儘プリンセスに成り果ててる時の顔が一番醜いと思う。

少しずつ大人になっているはずなのに、やっぱり動悸はたまーにするし、バッドは急激に訪れる。

一人でもなんとかこの我儘プリンセス女児化に打ち勝てるような方法を知りたい。暴飲暴食以外で。たぶん、なにかに集中することだと思う。写経でも始めようかしら。おやすみ。